2017/07/20-21 Tokyo,Dehli,Amsterdam

f:id:omutaku:20170722202351j:plainf:id:omutaku:20170722202432j:plainf:id:omutaku:20170722202545p:plainf:id:omutaku:20170722202610j:plainf:id:omutaku:20170722202734j:plainf:id:omutaku:20170722202755j:plainf:id:omutaku:20170722202817j:plain7月20日。会社を辞めたのが6月20日なんで、そのちょうど1ヶ月後に日本を出国した。

 

昨晩は飲んだ後、代々木公園で寝ちゃって、帰って準備をしてたら朝になっていた。

パッキングの事前確認もしてなかったので、バックパックは超満タン。

9時過ぎに家を出てバスで渋谷へ。

まずは出国前の最後の儀式、ハローワークで失業認定を受ける。

忘れ物をしたので1度家に帰り、再度渋谷へ。成田へは15時半に着く。

フライトは18時10分なのでまだまだ余裕だ。預け荷物を預けた後、ゆっくり両替所のレートを比べ、一番良かったところで10万円分ずつユーロとドルに両替する。

時間が余ったので、最後に日本で飯でも食うかと、スープストックへ。

カリフラワーカレーとボルシチスープ。

なんでこのチョイスをしたのか自分でも分からない、が美味しかった。

 

持病の薬を持って行くよう掛かりつけの医者に強く言われたので持って来たが、静注用の注射器もセットなので、手荷物検査でトラブんないか冷や冷やした。が、何も問題なかった。

 

まずは成田からデリーへ9時間。隣2席が空席だったので、ゆーっくりできた。

深夜食堂の映画の続編を見たり、レイヴ本を読んだりして過ごす。

機内食はカレーだった。そりゃそうか、インド行きやもんな。

 

デリーでの乗り換えで、また手荷物検査。

問題なく通過し出国ロビーへ。フライト予定の電光掲示板で搭乗口を確認するも、乗るべきフライトだけ表示されていない。結構焦る。しばらく見ていても後の便は表示されても、自分のは一向に表示されない。

インフォメーションで聞いても、航空会社へ聞け、だけ。航空会社は出国ロビー内に受付はなく、他の便の搭乗手続きをしているところへ押しかけて、どうなってんだ??と聞く。

すると普通に、ああそれは7番ゲートね、と言われる。おいおい、そんだけかよ。

 

デリーからのフライトはアムステルダム経由でトロント行きのようだ。

やはりインド人が圧倒的に多い。隣の席はインド人の老夫婦。

俺が通路側、真ん中にインド爺、窓側にインド婆の布陣。ちなみに本当は俺が窓側だったけど、先にそこに婆が座っていたのと別にどうでもよかったので、こういう布陣になった。

ただ、このインド爺が全然寝かせてくれなかった。

リクライニングのやり方を教えろ、シートベルトの締め方を教えろ、お菓子の袋を開けろ、などなどワシゃ孫か。

 

アムスに着いたのは7/21の朝7時半。

電車とトラムを乗り継いで(この時点でもう街がハッパ臭い)宿の最寄駅へ。

宿はアムス中心から自転車で10分ほどの場所。アムスは宿が高い。

この宿もシングルルームで1万円以上した。初日からドミは嫌だったのでしょうがない。

宿に着いたのが10時。チェックインが14時からなので荷物だけでも預かってもらおうとするも、なんと部屋が出来てるからもう使ってもいいよ、と。助かるー!!

宿でレンタサイクルもして、いざ街へ。

初めてのヨーロッパ。街が超カッコいい。

日本の京都みたいに、観光地化されてる部分だけ保存されてるのかと思いきや、マジで全部が古い煉瓦造りの建物で驚く。そこを大量の自転車が通って、トラムが通って、運河は船が走ってて、車は右側通行で、結構トバされた。

 

まずはヘッドショップへ。街の中心地にはコーヒーショップとヘッドショップが無数にある。ヘッドショップはシードも売っていて、seed bankって看板も掲げている。

コーヒーショップで、アガるやつくれ、って出て来たwhite widowを試す。あんまりハッパ好きでないから分からないけど、確かに全然眠くなんない。来て初日ってセッティングもあるかもだけど。white widowを3gとskunkのジョイントを5本買って出る。

seed bankへ寄って、white sidowの種を5つ買う。いつ使うか分かんないけど。

 

散歩していると王宮前の広場でやたらと懐かしいサイケが爆音でかかっている。

コーヒーショップやバーは割と音を出しているけど、広場のど真ん中でこの音、きっとバカがいる。吸い寄せられるようにして行くと、キャップにフードを被った少年がボングを吸いながら、スピーカーを触っていた。話しかけるとすぐに意気投合し、色々話す。×を買いたいと言っていた。

サイケをかけてボングで吸っているやつと同じベンチに、親子が座って絵本を読み聞かせてるのはこの街だけな気がする。俺らの後ろに親子が座っていたことに気づいた時は本当に驚いた。

 

1度宿へ帰って、明日の宿とベルリンへの移動手段を決めることにする。明日はベルクハインへ行くつもりだ。

色々考えたけど、昼過ぎの特急(それでも6時間かかる)で21時着の切符を買う。

宿はベルクハインから1km以内のシングルルーム。ベルリンの方が安くて1泊7000円程度。

そこまでやると、ちょっと一安心して、一杯やろうとスーパーへ。節約節約。

ビールはそんなに安くない。チーズが驚異的に安い。ハムも安い。

20時頃、夜活動するために宿で仮眠をとる。

 

24時頃目が覚めて、思ったより寝すぎて驚く。まあ疲れてたもんなー。

さて、行動開始。出来るだけ評判のいいアムスでいいネタを仕入れて今後の旅に繋げたいと思っていた。あとはseed bankの店員が今日サイケのイベントがmutekwebってクラブであって面白いよ、と言っていたのと、日本でいつもお世話になってるKくんがオススメしてたde schoolの2つも回りたい。

街の中心地にはとんでもない量の酔っ払いがいた。街全体がお祭りみたいだ。

ダム広場にいれば声掛けられるよ、と聞いていたが、そんなことしてても誰も声を掛けてこない。自分から歩くしかない。

ハッパの匂いはそこら中からしてるが、それには興味がない。×とacidを買いたい。

1時間ほど歩いてやっと声をかけられた。カッスカスの小さい声で「ェグズダジィッ?」

すぐに立ち止まって振り返ると、長身の黒人が壁にもたれてこっちを見ていた。

歩み寄ってacidもあるか聞くと、ある、と。もういいや、こいつから買おう。

値段交渉がまとまって、金を渡すとティッシュに包まれたものを渡された。

ん・・?中を見ようとすると、警察が来た早く行け、と言う。なんだなんだ?

言われるがまま離れてから中を見ると、ただのチューイングガムだ。やられた。

「You are stupid!!」呆然としていた俺に、黒人の少年が声をかけてきた。

なんであんな悪い奴から買っちゃうんだよ、あれは唯の詐欺師だ、俺から買えよ!って言ってくる。なんだなんだ、どいつもこいつもと思ってたら、試していいぞ、という。

なら試すか。

綺麗に包まれた紙包みを開けると、薄茶色の粉末があった。指ですくって2舐め。

こいつはacidはないらしい。×はピュアなやつの粉末のみ。面白い。1g買った。

もう2時半だ。急がないと。

味見をしたやつがじわじわと温まりはじめてきていた。まずはmutekwebへ。

みんなグループで行動している中、1人で少し寂しくなってきたのを誤魔化すため「フォォォーーーーーゥ!」と雄叫びをあげる。気持ち良い。少年の方のネタはバッチリだった。

 

mutekwebはエントランスクローズしていた。30分ほど前に締めたらしい。

中から音はめっちゃなってんのにこんなことってあんのか。まだ3時やぞ。夜はこれからやないか。

気持ちを切り替えて、de schoolへ。自転車で15分ほどの距離。今の俺には全然余裕。

漕いでいる途中で気持ちも戻って来て、再度雄叫びをあげる、やっぱこのネタはいい。

de schoolへ着くと俄然音がなっている。音をくれ。早く。

エントランスへ行くと、なんとここもクローズだった。マジかよ。

もっと早く動き出すべきだった。

 

どうしようもないので、自転車に乗りながら好きなDJのミックスを爆音で聴く。

ネオンが綺麗で、気温もちょうどよくて、飾り窓には美人が立っていて、なんだ良い街だな。

切り替えの早さに自分でも驚くけど、旅はまだ始まったばかりで、明日はベルリンだ。

あの150ユーロさえ勉強代と思えば、まあまあ悪くないスタートだと思えるんやないか。

そんな気分だった。